ヘアカラーでなるアトピー
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音声配信【皮膚に聴くラジオ📻】
アトピーという言葉を聞くと、【皮膚の病気】とか【体質だから仕方ない】といったイメージを持つ方が多いかもしれません。
けれど、理学美容の視点から見たとき、アトピーは単なる皮膚疾患として片づけられるものではなく、もう少し広い【身体のシステムの乱れ】として捉える必要があります。
最近では、アトピーと細菌感染の関係についても多く語られるようになりました。
免疫が低下することで感染が起こる場合もあれば、逆に感染をきっかけに免疫が乱れていく場合もあります。
どちらが先か、という単純な話ではなく、相互に影響し合いながら状態が悪化していく、というのが実際のところです。
今回お伝えしたいのは、その中でも【免疫システムの使いすぎ】という視点です。
私たちの身体には、外からの異物や刺激から身を守るための免疫という仕組みが備わっています。
本来この免疫は、必要なときにだけ働く、とても合理的で効率のよいシステムです。
しかし現代の生活環境では、この免疫が“常に働き続けてなければならない状態になりやすいのです。
その大きな要因の一つが、日常的に触れている化学物質です。
例えば美容院で使用されるヘアカラー剤やパーマ液。
これらはおしゃれを楽しむ上で欠かせない存在ではありますが、同時に身体にとっては異物でもあります。
どれだけ低刺激をうたっていたとしても、体内に自然に存在するものではない以上、免疫はそれを認識し、反応します。
この【繰り返しの刺激性】が問題になります。
微量であっても毒性を持つ物質に継続的に触れ続けると、身体はそれに対抗するための準備、いわゆる耐性を持つようになります。
一見すると強くなったようにも思えますが、実際には免疫を常に動かし続ける状態をつくってしまっているのです。
そして、この状態が長く続くと、免疫は次第に疲弊していきます。
たとえるなら、休むことなく働き続ける状態です。十分な休息も取れず、常に緊張を強いられる環境の中では、どんなに優秀な人でも判断力は鈍っていきますよね。
それと同じことが、体の中でも起きているのです。
本来であれば《これは体に必要なもの、これは排除すべきもの》と正確に判断してくれる免疫が、過剰に働き続けることで、その見極めが難しくなっていきます。
その結果、必要なものにまで過剰に反応してしまったり、逆に防ぐべきものを見逃してしまったりと、バランスが崩れていきます。
この免疫の混乱ともいえる状態が、アトピーとして現れることがあります。
つまり、アトピーは単純に肌が弱いから起こるものではなく、免疫システム全体の使い方、そしてその疲労の蓄積が大きく関わっていると考えられるのです。
さらにヘアカラーに関して言えば、もう一つ重要な視点があります。
それは【化学物質をまとい続ける状態になる】ということです。
ヘアカラーは、染料を髪の内部にとどめる技術です。
これは見方を変えれば、化学物質を身につけ続けている状態とも言えます。
髪は常に皮膚と隣り合わせにあるため、24時間365日、肌はその影響を受け続けることになります。
その間、免疫はずっと働き続けます。
一度の施術だけで何かが起こるわけではなくても、この状態が積み重なることで、気づかないうちに免疫への負担は大きくなっていきます。
そしてあるタイミングで、肌トラブルとして表面化するのです。
ここで大切なのは、「今まで大丈夫だったからこれからも大丈夫」という考え方を少し見直すことです。
アトピーは決して特別な人だけのものではなく、誰にでも起こりうるプロセスの中にあります。
だからこそ、治すという発想でなく、【整える】という視点がとても重要です。
何かを足してよくしようとするのではなく、まずは負担になっている要素を見直し、免疫が本来の働きを取り戻せる環境を整えていくこと。
それが結果的に、肌だけでなく、身体全体のバランスを取り戻すことにつながっていきます。
理学美容では、このように肌だけを見るのではなく、その背景にある身体の仕組みや生活環境まで含めて考えていきます。
少し遠回りに感じるかもしれませんが、この積み重ねこそが、揺らぎにくい土台をつくる一歩になると私は考えています。
アトピーという現象を、ただの症状として終わらせるのではなく、【自分の身体からのサイン】として受け取ること。
そこから、本当の意味でのケアが始まります。
私は、根本解決とはそういう事だと考えています。
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